シティポップはなぜ海外でウケるのか? …人気の理由に迫る①

『知らない時代へのノスタルジー』

シティポップ(日本の80年代ポップス)が海外でリバイバルしている。勿論チャート上位にランクインする訳ではないが、youtubeでの再生数などを見る限り、40年もの時を経て新リスナーを相当数、しかも海外で獲得しているとは驚きである。今回は、このシティポップ現象がなぜ起こったのか、その理由について考えてみたい。
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ひろゆき「論破力」にツッコンでみる

『ひろゆき「論破力」は良書なのか?』

ひろゆきの新著である「論破力」が出版された。世に出ている感想を読むと概ね好評のようである。だが、逆にあまりツッコマれていないのも気になるところ。当ブログでは、奇しくも数回前に「ひろゆきの論破方法」について記事を書いたところでもあり、今回はその記事が妥当だったのか検証しつつ、新著「論破力」にツッコミどころがないか探ってみたい。 “ひろゆき「論破力」にツッコンでみる” の続きを読む

映画におけるどんでん返しのパターンとは? 「イミテーション・ゲーム – エニグマと天才数学者の秘密」を見て思う

『映画の番狂わせ展開をもたらすもの』

前回の「生産性」炎上論でたまたま触れた、アラン・チューリング。昨今のAI時代の大元に彼がいたとすれば、彼の仕事はとてつもない「生産性」を内包していたことになる。彼がまたLGBTでもあったことから、社会には様々な形の「生産性」がありうるという話で取り上げたのだった。

そのアラン・チューリングが主人公である「イミテーション・ゲーム」という映画がある。今回はその映画を見て気づいた、映画における番狂わせやどんでん返しのパターンについて、書いてみたい。 “映画におけるどんでん返しのパターンとは? 「イミテーション・ゲーム – エニグマと天才数学者の秘密」を見て思う” の続きを読む

アルフィーと言えば? バート・バカラックの名曲・代表曲をたしなむの巻

『大御所でありながら、渋谷系、ソフトロックなど様々な影響力を持つアーティスト』

きっかけはIkkoさん(お薦めYoutuberで紹介が映画評で「アルフィー」を紹介していたこと。映画は2006年にリメイク版が出ていたのを知ると同時にテーマ曲が聴きたくなり、検索。そこで素晴らしいギター演奏に再会してから、芋づる式にバカラックの曲を聴きまくってしまいました。今回は、大御所でありながら一筋縄ではいかない魅力を持つ彼の曲を、ハマったきっかけと共に紹介したいと思います。 “アルフィーと言えば? バート・バカラックの名曲・代表曲をたしなむの巻” の続きを読む

「ひろゆきはなぜ論破されないのか?」 ひろゆきの論破方法からディベートを考える③

『炎上のメカニズム』

前回は手強い論客であるひろゆきへの反撃方法を通じて、ディスカッションにおける「語義の共有の重要性」について触れた。今回はまず、ひろゆきが持論の不完全さを認めた例を紹介する(原因は、あるワードの定義をツッコまれたこと)。さらに、語義が曖昧ゆえに炎上が起きてしまった、杉田水脈議員の「生産性」発言を通じて、「炎上のメカニズム」について考えてみたい。 “「ひろゆきはなぜ論破されないのか?」 ひろゆきの論破方法からディベートを考える③” の続きを読む

「ひろゆきはなぜ論破されないのか?」 ひろゆきの論破方法からディベートを考える②

『ひろゆきへの反撃方法』

前回はメディアにおける様々な討論において、彼特有の論破力を発揮し、多くの論客を困らせる「ひろゆきの論破戦略」について書いた。今回は「ひろゆきへの反撃方法」について述べつつ、(ディベートではなく)ディスカッションという共同作業を成立させる難しさについても触れたい。 “「ひろゆきはなぜ論破されないのか?」 ひろゆきの論破方法からディベートを考える②” の続きを読む

「ひろゆきはなぜ論破されないのか?」 ひろゆきの論破方法からディベートを考える①

『ひろゆきは相対化のプロ』

当ブログでは音楽・映画の投稿が続いてきたわけだが、ここは気分転換に話題を変えてみようと思う。2chを産み出したことにより世間に名を馳せたひろゆき氏。ネットで見る限り論破力がめっぽう強くかなり厄介な論客として世の知識人達を困らせているようだ。今回は討論におけるひろゆきの論破術を通じて、ディベート(及びディスカッション)を成立させる難しさや、炎上がなぜ起こるかについても考えてみたい。 “「ひろゆきはなぜ論破されないのか?」 ひろゆきの論破方法からディベートを考える①” の続きを読む

なぜプログレだけリバイバルしないのか?ソフトマシーン来日公演に思う

『ソフトマシーンが来日していた』

テクノ、パンク、グラムロック、80年代ポップス等、数多ある音楽ジャンルは、大抵一度ぐらいはリバイバルしている。だが、プログレというジャンルのみ、70年代の最盛期以降まともにリバイバルしたことがない。個人的には世界の七不思議の一つに入れてもらいたいぐらいである。今回の投稿では、ソフトマシーンの来日公演を機に、リバイバルしない理由とともにプログレの魅力について改めて考えてみたい。 “なぜプログレだけリバイバルしないのか?ソフトマシーン来日公演に思う” の続きを読む

魅力的な変則ギターと言えば?

  1. 『やはりのジャガー・スペシャル(カート・コバーン使用)からPVで発見した意外なものまで』

以前の投稿では、フェンダー、ギブソンの定番モデルを紹介した。今回扱うのは、以前紹介しきれなかった変則モデル。遠目には定番のギターかと思いきや、よく見るとピックアップが変わっていたり等、ファンには堪らないモデルだ。 “魅力的な変則ギターと言えば?” の続きを読む

パンク映画といえば誰? アレックス・コックス3部作を堪能②

『代表作「シド・アンド・ナンシー」、必見カルトムービー「レポマン」、そしてシド・ヴィシャスの使用ベースは?』

アレックス・コックスの魅力とは何か?今回はその魅力の理由を初期の2作品をもとに語りつつ、シド使用のベース、最後に最もお薦めしたいパンクSF映画の「レポマン」を紹介します。

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