80年代ソングとシティポップのルーツとは?②

『モータウン、甘く危険なメジャーナインスコード』

今回はまず、80年代前半にイギリスで流行ったニューロマンティクスのアーチストに注目する。前回取り上げたカルチャークラブも含め、ビジュアル面で注目されがちだが、そのルーツを探ると、モータウンなどR&Bの影響が色濃いことがわかる。

そして後半は、ニューロマのアーティストでもあるスパンダーバレエの名曲「トゥルー」を取り上げる。あの印象的なイントロのギターフレーズも含め、この曲特有の魅力はどこから来るのか、山下達郎と比較しながら探っていきたい。

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80年代ソングとシティポップのルーツとは?①

『ベースラインからそのルーツを探る』

当ブログで度々取り上げた竹内まりやの「プラスティックラブ」。今回はその印象的なベースラインに注目しつつ、ルーツを探ってみることにした。するとやはり、R&Bやソウルに辿り着く。振り返れば、80年代のヒットソングの多くは、モータウンやファンクなどR&Bの影響を受けているのだ。

R&Bで面白いのは、その印象的なサウンドが、共有財産であるが如く皆にシェアされ、継承されていくこと。その結果、それが太い鉱脈の如く、後の音楽シーンに引き継がれていく。今回は80年代ソングのベースラインを通じて、R&Bやソウルのヒットソングへの影響力を探っていきたい。 “80年代ソングとシティポップのルーツとは?①” の続きを読む

AIは人間よりもいい曲を作れるのか?②

『AIは人間の壁を超えられない? AI作曲悲観論』

今回は、AIが人間を超える作曲が出来ない理由2つの観点から述べたい。前回は、AIの作曲について楽観的な意見を述べた。蓄積されたデータからパターンを抽出することが得意なAIにとって、人間が好む楽曲パターンを見出すことは容易なはずだ。あとはアルゴリズムの精度を上げていくことで、優れた曲が作られる可能性は高まるだろう。それでも超えられない壁があるとすれば…。 “AIは人間よりもいい曲を作れるのか?②” の続きを読む

AIは人間よりもいい曲を作れるのか? ①

『作曲アルゴリズムは人間を超えるか?』

やや挑発的なタイトルだが、先に結論を言うと、半分イエスで半分ノーだかなりのレベルのことはAIでも可能だと思っているので、前半はその話を。後半は、それでも超えられない人間の壁があるとしたら何か、という話をしたい。 “AIは人間よりもいい曲を作れるのか? ①” の続きを読む