時間の多層性とは? ポップソングにおける時間体験を分析してみる②

『回想と再編成の時間(メタ的な時間)』

今回は、坂本龍一「thatness and thereness」の歌詞をもとに「回想と再編成の時間(メタ的な時間)」について書いてみたい。(前回は、ポップソングにおける時間体験について、「いま・ここ」「リニア(直線的)な流れの時間」の2つの視点から書いた。) “時間の多層性とは? ポップソングにおける時間体験を分析してみる②” の続きを読む

時間の多層性とは? ポップソングにおける時間体験を分析してみる①

『いま・ここの時間、リニアな流れの時間』

時間とは不思議なものだ。なぜこんなことを言い出すのかというと、以前の投稿でシティポップに感じる「不思議なノスタルジー」について書いたことが、きっかけだ。海外のリスナーが、2019年の今、1970年代や80年代の日本の音楽を、「懐かしさ」と「新鮮さ」がないまぜになった独特の感覚で聴いている。「過去と現在と未来」が交錯する時間。そんな時間体験を、ポップソングを通じて分析してみることにした。

ところで久々の投稿になってしまった。今回は、以前のコメントのリクエストにお応えする内容となっています。 “時間の多層性とは? ポップソングにおける時間体験を分析してみる①” の続きを読む