『分かりやすさ』という病
書籍やテレビ、インターネットコンテンツに目をやると、世で「分かりやすい〜」というネーミングが持て囃されていることが分かる。果たして「分かりやすい」ことは「いいこと」なのだろうか。寧ろ「分かりにくい」ことこそ大切なのではないか。そんな素朴な疑問から久々に記事を書いてみた。
“「分かりやすい〜」系コンテンツは本当に有難いのか” の続きを読む
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『分かりやすさ』という病
書籍やテレビ、インターネットコンテンツに目をやると、世で「分かりやすい〜」というネーミングが持て囃されていることが分かる。果たして「分かりやすい」ことは「いいこと」なのだろうか。寧ろ「分かりにくい」ことこそ大切なのではないか。そんな素朴な疑問から久々に記事を書いてみた。
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『モータウン、甘く危険なメジャーナインスコード』
今回はまず、80年代前半にイギリスで流行ったニューロマンティクスのアーチストに注目する。前回取り上げたカルチャークラブも含め、ビジュアル面で注目されがちだが、そのルーツを探ると、モータウンなどR&Bの影響が色濃いことがわかる。
そして後半は、ニューロマのアーティストでもあるスパンダーバレエの名曲「トゥルー」を取り上げる。あの印象的なイントロのギターフレーズも含め、この曲特有の魅力はどこから来るのか、山下達郎と比較しながら探っていきたい。
『ベースラインからそのルーツを探る』
当ブログで度々取り上げた竹内まりやの「プラスティックラブ」。今回はその印象的なベースラインに注目しつつ、ルーツを探ってみることにした。するとやはり、R&Bやソウルに辿り着く。振り返れば、80年代のヒットソングの多くは、モータウンやファンクなどR&Bの影響を受けているのだ。
R&Bで面白いのは、その印象的なサウンドが、共有財産であるが如く皆にシェアされ、継承されていくこと。その結果、それが太い鉱脈の如く、後の音楽シーンに引き継がれていく。今回は80年代ソングのベースラインを通じて、R&Bやソウルのヒットソングへの影響力を探っていきたい。 “80年代ソングとシティポップのルーツとは?①” の続きを読む
『AIは人間の壁を超えられない? AI作曲悲観論』
今回は、AIが人間を超える作曲が出来ない理由を2つの観点から述べたい。前回は、AIの作曲について楽観的な意見を述べた。蓄積されたデータからパターンを抽出することが得意なAIにとって、人間が好む楽曲パターンを見出すことは容易なはずだ。あとはアルゴリズムの精度を上げていくことで、優れた曲が作られる可能性は高まるだろう。それでも超えられない壁があるとすれば…。 “AIは人間よりもいい曲を作れるのか?②” の続きを読む
『作曲アルゴリズムは人間を超えるか?』
やや挑発的なタイトルだが、先に結論を言うと、半分イエスで半分ノーだ。かなりのレベルのことはAIでも可能だと思っているので、前半はその話を。後半は、それでも超えられない人間の壁があるとしたら何か、という話をしたい。 “AIは人間よりもいい曲を作れるのか? ①” の続きを読む
『回想と再編成の時間(メタ的な時間)』
今回は、坂本龍一「thatness and thereness」の歌詞をもとに「回想と再編成の時間(メタ的な時間)」について書いてみたい。(前回は、ポップソングにおける時間体験について、「いま・ここ」「リニア(直線的)な流れの時間」の2つの視点から書いた。) “時間の多層性とは? ポップソングにおける時間体験を分析してみる②” の続きを読む
『いま・ここの時間、リニアな流れの時間』
時間とは不思議なものだ。なぜこんなことを言い出すのかというと、以前の投稿でシティポップに感じる「不思議なノスタルジー」について書いたことが、きっかけだ。海外のリスナーが、2019年の今、1970年代や80年代の日本の音楽を、「懐かしさ」と「新鮮さ」がないまぜになった独特の感覚で聴いている。「過去と現在と未来」が交錯する時間。そんな時間体験を、ポップソングを通じて分析してみることにした。
ところで久々の投稿になってしまった。今回は、以前のコメントのリクエストにお応えする内容となっています。 “時間の多層性とは? ポップソングにおける時間体験を分析してみる①” の続きを読む
『Plastic Loveが公式でyoutubeに復活!?』
前回の記事では、竹内まりや「Plastic Love」のyoutube動画において、「再アップロード→再削除」の不毛な状況が起きていることを書いた。求められる対応として、ダウンロード販売開始や、vevoなどの公式アップロードを提示した矢先、なんとついにvevoから公式アップロードされたようなのだ。今回はその動画を紹介しつつ、他の注目動画も紹介したい。 “竹内まりや「Plastic Love」削除(続報!)” の続きを読む
『2000万再生を誇るシティポップの名曲がyoutubeから削除』
前回の記事でも触れた、竹内まりやのPlastic Loveが削除されてしまった。著作権を鑑みれば当然とも言える措置だが、どうも納得がいかない。というのもアーティスト、レコード会社、そしてリスナーの誰も得しないと思われるからだ。vevo等の様にyoutubeへのofficialアップロードが増える昨今の状況で、今回の削除に果たして前向きな意味があるのか、検討してみたい。 “竹内まりや「Plastic Love」の削除は誰得なのか?” の続きを読む
『不思議なノスタルジーと憧憬』
前回は海外でシティポップの人気が出ている理由として、体験したことのない出来事への「不思議なノスタルジー」を挙げた。海外の多くのリスナーにとって、80年代の日本は未体験だからだ。今回は「不思議なノスタルジー」をさらに分析して、その正体に迫りたい。 “シティポップはなぜ海外でウケるのか? …人気の理由に迫る②” の続きを読む