『Elevator girl(仮)とTattoo(仮)も登場』
新たな2曲は「Distortion」と違って、まだオフィシャルには発表されてはない模様。両曲の感想を書く前に、
まずはこれまでのBABYMETALを振り返り、「なんじゃこりゃ感」や「ニヤッ」のもとである、オマージュアーティストや曲を挙げてみたい。
オマージュアーティスト
最初に番外編、
①いいね – WINK「淋しい熱帯魚」
EDMやゲームのDDRを彷彿とさせると言われる「いいね」だが、イントロを聴くとこの曲がドンピシャ。考えてみればWINKもアイドルだし、実は80年代へのオマージュだったり。(オリジナルだとイントロが聴けるサンプルがないので、カバーバージョンの方で↓)
淋しい熱帯魚
手塚国光 & 真田弦一郎
2008/10/08 ¥200
②おねだり大作戦 – Limp Bizkit
My Generation
リンプ・ビズキット
2000/10/10 ¥250
③あわだまフィーバー – Prodigy
Breathe
The Prodigy
2011/05/18 ¥250
④ウキウキミッドナイト – Skrillex
後半のホラーボイスに切り替わる辺り。
Scary Monsters and Nice Sprites
スクリレックス
2010/10/22 ¥250
⑤4の歌 – King Tubby他、ダブのレゲエアーティスト
エコーのかかり具合からして、単なるレゲエというよりダブの方がしっくりくる。
A Version I Can Feel Dub
King Tubby
2006/01/01 ¥150
⑥Tales Of The Destinies – Dream theater
The Dance of Eternity (Live)
ドリーム・シアター
2001/09/11 ¥250
⑦No rain No rainbow – Queen「Bohemian Rhapsody(guitar solo)」
Bohemian Rhapsody
クイーン
1975/10/31 ¥250
他にも多数あるが、ここでは思いついた分をとりあえず挙げてみました。曲全体というより、イントロや曲の一部でニヤッとさせる感じで、あくまで曲全体はBABYMETALであるのがポイント。
これらのアーティストが気に入ったらダウンロードしてBABYMETALの曲と共にシャッフルして聴くのも楽しい。BABYMETALは一粒で2つも3つも楽しめるアーティストなのだ。
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新たに分かった新曲
さて、新たに分かった新曲の「Elevator girl(仮)とTattoo(仮)」についてだが…
「Distortion 」と同様にポジティブな感想が出てこない。その理由は、既成の枠組みで作った優等生的な作品だから。
なんだか「Bring me the horizon」のようなデジタライズされたロックにJPOP系女性ボーカルを合わせたような印象。あくまで「カッコイイ」路線を狙っている感じ。
この手のタイプは、もう既にいいアーティストが数多いるわけだから、BABYMETALもその「ワンノブゼム」になってしまうことを危惧してしまう。
やっぱり頭のネジが一本外れたような「なんじゃこりゃ感」があって欲しい。それが、これまでブレイクスルーしてきた理由だと思うから。
オマージュはあくまで曲のパーツとして「ニヤッ」とさせるからいいのであって、BABYMETAL自身は他を引きつけないユニークさを持っていて欲しい。そのためには「カッコ良さ」より「大胆さ」が必要なのでは。
というわけで、ここまでBABYMETALの新曲について辛口批評をしてきた。だがこれは、あくまで今までのBABYMETALの価値観から生じるものだ。ニューアルバムでは、また新しいスタンスを提示し、これらの新曲もそのピースとして魅力を放つのかもしれない。そんなことを期待しつつ、今はニューアルバムを静かに待っていようと思う。
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