BABYMETALの新曲「Distortion」ってどうよ②

「女子ダンサー(YUIとMOA)は必要か?」

こんな問いかけをすること自体、炎上のネタになるかも。でも実は、もともとBABYMETALにおける女子たちの存在意義について、ここで書くつもりでした。そして今回の新曲では、まさにそれが格好のネタになってしまったわけです。

ちなみに自分は、YUIとMOAなしでも(音的には)全然問題ないクチ。(再び断っておくと、自分はあくまでBABYMETALファンです!)
まずはその理由について書いてみたいと思います。

前回書いたように、BABYMETALは音楽的には女子なしても十分魅力的だ。

BABYMETAL – KARATE – Full band cover by Sellest Media

を見てもよく分かる。ボーカルのSuは外せないとの声もあろう。Suの実力は十分に分かった上だが、仮に男の声だとどうなるのか。

BABYMETAL – KARATE (Cover) – by pellekofficial

サッカーファンはPSGのカバーニが歌っていると思ったかも。もちろん本人ではなく、カバーニ似の男。とにかく曲を心から楽しんでいる。(他にも色々な日本の曲をカバーしいて、個人的にはカバー似と呼んでいる。)これは番外編のようなものだが、上手ければ男でもありだろう。

では、BABYMETALに女子たち、特にダンサーのYUIとMOAは不要なのか?

自分はNOだと思っている(つまり必要!。正確には家で曲を聞くだけならYES、ライブバンドとして楽しもうと思ったらNOだ。そしてBABYMETALの本質はライブでこそ味わえると思っているので、結論はNOなのだ。

BABYMETALの魅力

ここで、前回書いたBABYMETALの2つの魅力に、ライブを考慮に入れてもう1要素を加えたい。

①なんじゃこりゃ感(WTF)
②音楽的な質の高さ
③ライブの〈祝祭性〉

③の〈祝祭性〉は平たく言えば「視聴者参加型」のことだが、そこに「非日常」と「浄化作用」が加わっている。

次の動画にその特徴が表れている。

BABYMETAL – Ijime,Dame,Zettai – Live at Sonisphere 2014,UK (OFFICIAL)

海外の観客たちが照れることもなく「合いの手」に応え、モッシュピットでありながらポジティブに楽しんでいる。日本人なら、「合いの手」にアイドル的ダサさを感じるかも知れないが、彼らにはそんな先入観もない。日本人であれば祭りに参加しているような高揚感の中に、彼らはいるのかも知れない。

つまり、「モッシュに参加したり、女子ダンサーたちの煽りへ反応する」→「合いの手による祭りの高揚感(彼らにとっては異文化的な非日常)を感じる」→「通常のメタルとは異なるポジティブな世界観の中に浄化されていく」。

こんなプロセスがBABYMETALのライブには存在し、まさにそれによって彼女たちは海外を中心に人気を得たのだと思う。

であるならば、女子ダンサーのYUIとMOAはBABYMETALの重要なピースであるはずだが…

新曲「Distortion」

Distortion
BABYMETAL
2018/05/08 ¥250

結果的に今までの枠の中で無難な曲を作ったという感じだろうか。だが、「無難な曲」という形容の仕方がBABYMETALにはそぐわないと感じてしまう自分がいる。これは偏見なのだろうか。

やはり、他の追随を許さないBABYMETALらしさを失って欲しくないというのが自分の本音。だからこそ、期待を込めて新アルバムを待ちたいと思う。

またBABYMETALを聴いてニヤッとしたいな…

 

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