黒澤明の映画に登場する女性ってどうよ?③

『エンターテイメントか人間描写か』

黒澤映画の話題なのに、あまり侍映画に触れていない。そう、自分は侍映画以外に惹かれているのだ。「用心棒」などはケチのつけようのない作品で、まさに痛快だった。でも「野良犬」の方に惹かれてしまう。

その理由を探るために、黒澤映画をもう一度分類してみよう。 “黒澤明の映画に登場する女性ってどうよ?③” の続きを読む

黒澤明の映画に登場する女性ってどうよ?②

『やはり魅力的な女性も多くいるのだが…』

前回紹介した、

尾形 敏朗「巨人と少年―黒沢明の女性たち」

には、時系列で作品を見渡すと、主人公の成熟と共に女性の描かれ方が変わってゆくという、一つ筋を通した面白い主張がある。

自分は、また異なった見方で考えてみたい。 “黒澤明の映画に登場する女性ってどうよ?②” の続きを読む

黒澤明の映画に登場する女性ってどうよ?①

  1. 『いまいち魅力的じゃないかも?』

映画は大好きなんですが、恥ずかしながら黒澤映画をきちんと見たことがなかった自分。最近は数百円も出せばダウンロードできる有難い時代なので、ちょっと寝れない夜なんかに黒澤映画を見たんです。すると止まらない止まらない“黒澤明の映画に登場する女性ってどうよ?①” の続きを読む