ひろゆき「論破力」にツッコンでみる

『ひろゆき「論破力」は良書なのか?』

ひろゆきの新著である「論破力」が出版された。世に出ている感想を読むと概ね好評のようである。だが、逆にあまりツッコマれていないのも気になるところ。当ブログでは、奇しくも数回前に「ひろゆきの論破方法」について記事を書いたところでもあり、今回はその記事が妥当だったのか検証しつつ、新著「論破力」にツッコミどころがないか探ってみたい。 “ひろゆき「論破力」にツッコンでみる” の続きを読む

「ひろゆきはなぜ論破されないのか?」 ひろゆきの論破方法からディベートを考える③

『炎上のメカニズム』

前回は手強い論客であるひろゆきへの反撃方法を通じて、ディスカッションにおける「語義の共有の重要性」について触れた。今回はまず、ひろゆきが持論の不完全さを認めた例を紹介する(原因は、あるワードの定義をツッコまれたこと)。さらに、語義が曖昧ゆえに炎上が起きてしまった、杉田水脈議員の「生産性」発言を通じて、「炎上のメカニズム」について考えてみたい。 “「ひろゆきはなぜ論破されないのか?」 ひろゆきの論破方法からディベートを考える③” の続きを読む

「ひろゆきはなぜ論破されないのか?」 ひろゆきの論破方法からディベートを考える②

『ひろゆきへの反撃方法』

前回はメディアにおける様々な討論において、彼特有の論破力を発揮し、多くの論客を困らせる「ひろゆきの論破戦略」について書いた。今回は「ひろゆきへの反撃方法」について述べつつ、(ディベートではなく)ディスカッションという共同作業を成立させる難しさについても触れたい。 “「ひろゆきはなぜ論破されないのか?」 ひろゆきの論破方法からディベートを考える②” の続きを読む

「ひろゆきはなぜ論破されないのか?」 ひろゆきの論破方法からディベートを考える①

『ひろゆきは相対化のプロ』

当ブログでは音楽・映画の投稿が続いてきたわけだが、ここは気分転換に話題を変えてみようと思う。2chを産み出したことにより世間に名を馳せたひろゆき氏。ネットで見る限り論破力がめっぽう強くかなり厄介な論客として世の知識人達を困らせているようだ。今回は討論におけるひろゆきの論破術を通じて、ディベート(及びディスカッション)を成立させる難しさや、炎上がなぜ起こるかについても考えてみたい。 “「ひろゆきはなぜ論破されないのか?」 ひろゆきの論破方法からディベートを考える①” の続きを読む